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知っておきたい眼の知識

視力
視力検査 visual acuity
  視力とは物体の存在や形状を認識する眼の能力のことです。通常は、中心視力といって、網膜の中心にある「中心窩」(ちゅうしんか)という部分での解像力を意味します。
 代表的な視力表はランドルト環を用いたもので、(1分の視角に相当する)環の切れ目がどちらを向いているのかを認識できるかを基準にしています。ランドルト環とその切れ目が小さければ小さいほど視力は良いことになります。これを「最小分離閾(さいしょうぶんりいき)」と呼びます。この他にも「最小可読閾(さいしょうかどくいき)」といって、図形や文字の判別を基準に視力を測る場合もあります。
 視力が低下する理由でもっとも多いのは近視乱視などの屈折異常です。遠視もその度合いや年令によって視力低下の原因になります。老視では手元のものが見にくくなります。
 眼の病気でも視力低下は起きます。角膜をはじめ、水晶体、網膜などの疾患で視力低下は起こります。また、視神経や脳の病気でも視力が低下することがあります。



裸眼視力 naked visual acuity
  メガネやコンタクトレンズなど、何も装用しない状態で測った視力です。


矯正視力 corrected visual acuity
  近視や遠視、乱視などをメガネやコンタクトレンズで矯正したときの視力です。
 メガネでもコンタクトでも同じように良い視力となる眼もあれば、どちらか一方で矯正した方が、良い視力を得られる眼もあります。いずれにせよ、裸眼視力が低くても、メガネやコンタクトレンズで矯正して良い視力が出るのなら、その網膜の中心視力は健康であることを意味します。



遠方視力 distant visual acuity
  一般的な視力検査で測定しているのは、遠方視力と呼ばれるものです。
 視力表から5メール離れた場所から測り、縦7.5ミリのランドルト環の1.5ミリの切れ目が認識できれば視力1.0となります。



近方視力 near visual acuity
   近方視力では、本や新聞など、手元にある文字がはっきり見えているかを調べます。近方用の視力表を使います。
 近方視力は40代に始まる老眼の検査のときにおこない、子どもや若い人の近方視力を測ることは日本ではまれなことです。老眼になる前の年令であれば、「遠方視力が良ければ、近くも同じようにはっきり見えている」と考えられているからです。しかし、それは必ずしも正しくありません。
 私たちの眼は近くのものを見ているとき、年令を問わず、焦点合わせ両眼のチームワーク(両眼視機能)といった眼の機能にとってのある程度の負担を強いられます。その結果、遠方視力の良い悪いに関係なく、近方視力を不安定にしていることがあるのです。
 欧米などオプトメトリストのいる国では、幼児の時から近方視力を測るのが一般的です。
 子どもの場合、手元を見ること(近業)が中心の生活ですから、近方視力が不安定であれば、「本の文字が途中でぼけてきたり」、「文字がくっついて見えたり」といった症状をおこすことがあり、学業の妨げとなります。もちろん大人の場合でも同じことが起こります。特に事務系の仕事において、読みまちがいやミスの原因となり作業効率に影響を与えます。
 現代生活においては、年令に関係なく近くのものに集中する時間は長いはずですから、近方視力の重要性は無視できません。



屈折検査 refraction
  視力に関係なく、眼の屈折異常が潜んでいないのか、あるいはどの程度あるのかを正確に調べることは重要です。視力が悪ければ屈折検査を受ける機会はありますが、視力が良いと何もしないでいることがよくあります。
 どんな屈折異常も、すぐに矯正した方が良いと言っているのではありませんが、屈折検査を受け、眼が視力のウラで、なにをやっているのかを知っておくことは重要です。
 フォロプター



両眼視機能検査 phorometry
  オプトメトリストは、視力に関係なく、詳しい眼のコーディネーション・チェックをおこないます。
 視力はもちろんのこと、眼の動き焦点合わせ両眼のチームワークなどまで全部で20項目近く調べ、眼をどんなふうに使っているのかチェックしていきます。メガネを掛ける必要はなくても、眼を使うときに心掛けることもアドバイスできます。本来子どもの頃からこういったチェックを受けることが望ましいのです。


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