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‘ピンぼけ’で見てませんか? 〜ピント合わせ〜
本を読んでいくうちにだんだんピントが合いにくくなる
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本を読んでいくうちにだんだんピントが
合いにくくなる
★他にこんな症状は?
子ども、あるいは大人も;
1. 視力は良いのに、黒板の文字、あるいは手元の本の文字に素早くピントが合わない
2. 板書が遅い、板書で間違いが多い
3. 読み間違いや、つまらないミスが多い
4. さほど長い時間でないのに、書いたり読んだりしたあとはとても疲れる
5. コンピューターなどの近業にともなう眼の疲れや頭痛などがおこる
6. 肩こりが治らない
7. 眼をこすったりまばたきをしたり、眼を細めることが多い
8. 近視が短期間で進み、新しいメガネがすぐに要るようになる
 
アスリートの場合;
1. ゲームの前半と後半では集中力が半減する
2. 視力は良いのに、見ようとするものにすぐにピントが合わない
3. 天気や照明により見え方が変わる
4. 集中力を維持できなくなる
5. 眼が疲れやすい
6. 練習での力を出し切っていないと感じる
7. コンスタントに適切なプレイができない
8. 光を異常にまぶしく感じる
●オートフォーカスのカメラのように
さまざまな距離にあらわれる目標物をハッキリ見るために目のピント合わせ?調節機能が働きます。瞳のすぐうしろに位置するレンズ(水晶体)が扁平になるとより遠くの離れた風景にピントが合い、反対にふくらむと、身近にある細かい文字にピントが合います。
オートフォーカスのカメラのように
このオートフォーカスのカメラのようなレンズを操っているのが毛様体筋。見ているモノをバックグラウンドからハッキリ引き立たせ、それが「何」であるかを教えてくれる重要な仕事をします。
●老眼?
若い時にはこのピント合わせの力が豊富にありますから、手元の細かい文字にも焦点が合います。ところが40才を過ぎた頃、手元の文字へのピント合わせがだんだん難しくなります。これが「老眼」の兆候です。
年齢と共に減少していくピント合わせの柔軟性
年齢と共に減少していくピント合わせの力
●若い目のはずなのに
しかし驚かれるかも知れませんがピント合わせの問題はむしろ若い人、あるいは子どもたちにあります。
若いからピント合わせは難なくできるはずなのに、実際にはなかなかうまくできていない目があるのです。まるで老眼の目のように見たいモノに瞬時にピント合わせができません。これは視力も良く、病気もない、しかも若い人の目です。
●日本では測らない近見視力
学校や会社では遠見視力しかまず測りません。しかしオプトメトリー制度のある欧米では年令に関係なく「近見視力」といって、手元のモノを見ているときの視力を測ります。若い人の場合、遠見視力がよければすべてハッキリ見えていると思われがち。しかし、ピント合わせの下手な目では、手元の本の文字がボケてしまう場合もあるのです。
 
もちろん個人差はありますが、ピント合わせがスムーズに機能していていないと、知らないうちに負担を伴っていることがあり、その結果思いも寄らぬ症状が起こっているのです。若い人ほど「見えてるはず」と思い込んでますから問題の原因に気づきにくいのです。
●ピント合わせを体験してみよう
  1
近視や乱視の人はメガネやコンタクトレンズを装用した完全矯正状態でおこないます。
 
  2
カレンダーや新聞などにあるタテヨコ1cm四方ぐらいの文字が数行書かれたものを壁に張り、その文字がギリギリ鮮明に読める限界まで壁から離れ立ち止まります。
 
  3
辞書や名刺の電話番号など、小さく細かい文字が印刷されたものを手に持ち、ゆっくりと片目に近づけます(このときもう一方の目は閉じます)。文字がぼけ始める寸前で手を止めます(一般に年齢の若い人ほど目に近づけることができます)。
ゆっくりと片目に近づけます
 
  4
その細かい文字にしっかりピントを合わせた直後、壁の文字へ一気に視線を飛ばし、できるだけ早くピントを合わせます
一気に視線を飛ばし、できるだけ早くピントを合わせます
 
  5
ピントが合ったらすぐに再び手元の文字へ視線を戻します。
 
  6
このように壁の文字と手元の文字へ交互に視線を切り返し、できるだけ早くピントが合うようにします。
 
残念ながらこのトレーニングは30才後半ぐらいから難しくなります。
しかし、むしろ問題は若い人、あるいは子どもたちにあります。10代の子どもならこのピント合わせは楽々、しかも素早く切り返しができなくてはなりません。でも実際にはなかなかうまくできていない目があり、視力は良いのに、板書が遅い、黒板の文字がボケてくる、などの症状がでる場合があります。10代なら、近くから遠くへのピント合わせは1秒以下で達成したいですね。
ピント合わせ
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